2021.04.08 22:00【武士道 part 16】 ~第十二章 切腹と仇討ち 命をかけた義の実践~※新渡戸稲造著「武士道」を、私なりに編集してお届けしています。「名誉が失われたとき、死ぬことは救い。 死は不名誉からの確かな隠れ家。」英国詩人 ガース新渡戸氏は本章にて、この詩を引用しています。確かにこの詩に「切腹」についての結論が述べられているように感じます。皆さんも、映画やドラマなどで切腹のシーンを観たことはありますよね。そこでみなさんはどう感じますか?...
2021.03.15 22:03【超訳武士道 part 15】 ~第十一章 克己 自分に克つ~※新渡戸稲造著「武士道」を、私なりに編集してお届けしています。さて、今回は「克己」についてです。自分に打ち克つ、自分を乗り越える「克己心」それは自分のなにに打ち克ち、なにを乗り越えるためのものなのでしょうか?「克己の理想は心を平静に保つこと」新渡戸氏は本章でそう結論づけます。それでは今回も、新渡戸氏の言葉を頼りに解き明かしていきましょう!「武士道は、一方にお...
2021.03.10 07:15【武士道 part 14】 ~第十章 武士はどのように教育されたのか~ ※新渡戸稲造著「武士道」を、私なりに編集してお届けしています。●最も重視された「品格」『武士の教育において第一に重んじられたのは、品格の形成であった。それに対して、思慮、知識、雄弁などの知的才能はそれほど重要視されなかった。』この文章で始まる、第十章。品格を中心に教育されたという、サムライ。ではその品格を養う教育とは、いったいどのようなものなのでしょうか。今...
2021.03.02 10:06【武士道 part 13】 ~第九章「忠義」武士は何のために生きるか~※新渡戸稲造著「武士道」を、私なりに編集してお届けしています。はい!今回は7つの徳目の最後になります。「忠義」編です。「忠義」と聞くと、現代ではポジティブなイメージが薄いかと思います。主君に命を捧げる、お国のために命を捧げる、など。「武士道は個人よりも公を重んじる」新渡戸氏もそう記しています。しかし、私の危惧は以下であり、また多くのひとも同じなのではないかと...
2021.02.24 22:44【偉大なる死 part2】死とは生者が歩む道であり終着点であり指針である光であり闇であるその二つが織りなす色彩であり形姿であるそれは美しい死は生を鼓舞し生は死に憧れる互いを賛美し謳いあげ腕を組み踊る今という永遠このまにまにinspired by 武楽創始家元 源光士郎
2021.02.24 22:43【偉大なる死】死があるから生が輝く死があるから今この瞬間が尊い死は生を引き立たせる死と向き合うとひとは正直になる自分自身にたいして人生について死は私を私たらしめ人生の意義を問いつめるなぜなんのために生きているのか死を想うがゆえにより良く生きようと欲する死を想うがゆえにより良い影響を与えようと願う死を想うほどに生は輝きを増していくいつかこの肉体は死に抱かれていくけれどこの心...
2021.02.23 08:15【武士道 part 12】 ~第八章「名誉」命以上に大切な価値~はい!始まりました!今回は「名誉」です。「名誉」それは…武士にとって、"命以上に大切な価値"だと新渡戸氏は言います。新渡戸氏が本書で言明しているように、名誉の反対は恥です。では恥とはなんなのでしょうか?新渡戸氏の声に耳を傾けてみましょう。『「人としてもっとも大切なもの、これがなければ野獣に等しい」という思いは、当然のこととして、高潔さに対する屈辱を恥とするよ...
2021.02.12 03:08【武士道 part 11】 ~第七章「誠」武士道に二言がない理由~※新渡戸稲造著「武士道」を、私なりに編集してお届けしています。「誠はものの終始なり、誠ならざればものなし」孔子さあ始まりました、皆さん大好き?「誠」の回!皆さんは「誠」についてどんなイメージを持っていますか?「誠実」「誠心誠意」の言葉に表されるような、清廉潔白なイメージではないでしょうか。新渡戸稲造氏の武士道の考え的にも、それは合致しています!しかし、冒頭で...
2021.02.07 09:33【武士道 part 10】 ~第六章「礼」仁義を型として表す~※新渡戸稲造著「武士道」を、私なりに編集してお届けしています。「礼」は現代の日本人にも、とても馴染みがある言葉ですね。礼儀、それは人付き合いを円滑にする上でとても大切なものです。しかし、それに心がともなわず、型だけになってしまえば、虚しいものです。しかし、型から入るということも、大事なように思います。さて、今回も新渡戸氏の言葉に耳を澄ませながら、解き明かして...
2021.01.26 10:00【武士道 part 9】 ~第五章「仁」慈悲の心 ~※新渡戸稲造著「武士道」を、私なりに編集してお届けしています。「仁は人の心なり、義は人の道なり。」孟子さて、今回は「仁」についてです。王者の徳ともいわれる「仁」しかし、現代ではあまり日常で耳にすることはすくないですよね。一体どのような徳目なのでしょうか?新渡戸氏の言葉を頼りに、詳しく読み解いていきましょう!「愛、寛容、他者への情愛、哀れみの心、すなわち仁は、...
2021.01.26 05:48【武士道 part 8】 ~第四章「勇」勇気と忍耐 ~※新渡戸稲造著「武士道」を、私なりに編集してお届けしています。「義を見てせざるは勇なきなり」孔子前回の投稿で、私は「義」を道筋と定義しました。今回の「勇」はその道を歩む意志であると私は考えます。それでは、新渡戸氏の言葉に耳を傾けてみましょう。「勇気は義のために行われるものでなければ、徳の中に数えられる価値はないとされた。」「豪胆、不屈、勇敢、大胆、勇気などは...
2021.01.07 11:07【武士道 part 7 】 ~第三章「義」武士道の礎石 ~※新渡戸稲造著「武士道」を、私なりに編集してお届けしています。「義」とはなんでしょうか?正義、義理、節義…本著では先人達の言葉を引き合いに出して、新渡戸氏も模索しているようでした。ですので、いくつか本著に引用されていた先人達の「義」に対する声に耳をすましてみましょう。「義は自分の身の処し方を道理に従ってためらわずに決断する力である。死すべき時には死に、討つべ...